反り返りが強い赤ちゃんの離乳食|のけ反ってお口を開けない時の食べやすい体作りについて
「スプーンを近づけると、体をギュッとのけ反らせて嫌がってしまう…」
「お口を頑なに閉じてしまって、離乳食を全然食べてくれない」
せっかく赤ちゃんの健康を想って一生懸命作った離乳食。
スプーンを拒否されたり、のけ反って泣かれたりするたびに、「私の料理が美味しくないのかな?」「このままだと栄養が足りなくなるんじゃ…」と、切ない気持ちでお皿を見つめてヘトヘトになっていませんか?
こんにちは、札幌ベビーオステオパシーの山本卓弥です。
札幌で理学療法士として病院での経験を含め14年間臨床に携わり、3,600回以上の赤ちゃんの施術に関わってきました。
今回は、離乳食を嫌がって反り返ってしまう赤ちゃんの体の中で、一体何が起きているのか、そしてリラックスして食べるための体作りについてお話しします。

育児の盲点|離乳食を食べない?赤ちゃんがのけ反るとお口が開かない理由
離乳食が進まないと、ついつい「味付けや固さが気に入らないのかな?」「スプーンの素材が嫌なのかな?」と、食事の内容ばかりを工夫してしまいがちですよね。
でも、理学療法士の視点から最初にお伝えしたい大切なポイントは、赤ちゃんがのけ反っている時、わがままや好き嫌いではなく、物理的に「お口が開きにくく、飲み込みにくい状態」になっている可能性があるということです。
ここで少し、大人である私たちも試しに上を向いて、背中を後ろにグッと反らせてみてください。
その姿勢のまま、お口を開けたり、ツバを飲み込んだりしようとするとどうでしょうか?
首の前側(喉)の筋肉がピーンと引き伸ばされ、顎に余計な力が入って、お口を開けるのが少し大変になりますよね。
そのまま食べ物を飲み込むのは、もっと難しく、少し怖さを感じるはずです。
赤ちゃんもこれと似た状態になっていることがあります。
出産時のプレッシャーや、お腹の中にいた時の姿勢による影響などで、背中や首の後ろ側に「反り返り」の強い緊張が残っている赤ちゃんは、食べたくても、構造的に楽にお口を開けることができません。
無理にお口を開けようとすると喉が突っ張って苦しいため、身を守るために全身でのけ反ってサインを出してくれているのです。
若木が強い風に煽られてしなっている時、その内側では水や栄養がスムーズに通りにくいのと同じ。
赤ちゃんの体ものけ反って緊張している時は、食べ物を受け入れるための余裕がなくなってしまう傾向があるのです。
「食べさせる」ことより、まずはリラックスして「食べやすい体」を整えるサポートを
「もっと食べる練習をさせなきゃ!」と、のけ反る赤ちゃんをスプーンで追いかけ、お互いにヘトヘトになる必要はありません。
大切なのは、
👉 離乳食をお口に運ぶ前に、のけ反りの原因になっている背中や首の後ろ側の緊張を解きほぐすサポートをしてあげること です。
当院ではオステオパシーという手法を用いて、水に触れるようなごく優しいタッチで、赤ちゃんの背骨や首まわり、そして後頭部の繊細なこわばりをやさしく整えていきます。
体の後ろ側の突っ張りが外れて、全身が心地よくリラックスできるようになってくると、
👉 顎まわりの余計な力が抜け、赤ちゃんがお口を開けやすくなるきっかけになることもあります。
(※変化の感じ方には個人差があります)
無理に食べさせる「練習」を増やす前に、まずは赤ちゃん自身が「楽にお口が開くよ、ゴックンしやすいよ」と感じられる体を用意してあげることが、何よりの近道なのです。
一生続く「食べる楽しさ」を支える、心地よい体の土台をプレゼント
赤ちゃんのうちに体の緊張をリセットし、リラックスして食事に向き合える土台を整えてあげることは、これからの成長において大きな意味を持ちます。
今この時期に整える食べやすい身体感覚は、この子がこれから大きくなって、毎日の食事を美味しく楽しみ、一生を健やかな体で育んでいくための「大切な食の土台(一生のお守り)」になるからです。
「離乳食をどうしても嫌がって進まない…」とひとりで抱え込む前に、まずは赤ちゃんが「リラックスして食べられる体」から準備してみませんか?
ひとりで悩まずに、まずは一度お気軽にご相談くださいね。
